歯ぎしりは、自分では気付かないので、人から指摘されて気付くため、気分が落ち込むことがあります。
そのため、歯ぎしりを直したいという方は、意外と多くいます。
歯ぎしりは、睡眠中に無意識のうちにギシギシと音を立てて歯をすり合わせたり、カチカチと噛み合わせる症状。
睡眠医学では、「睡眠時プラキシズム」と呼ばれています。
歯ぎしりの原因については、現代医学でもまだ正確には分かっていません。
以前は、噛み合わせの悪さから起こると考えられていましたが、現在では精神的なストレスとの関連が深いと考えられています。
他には、お酒やタバコ、カフェインの摂取なども影響すると考えられています。
歯ぎしりをすると、歯は横からの力に弱いため、歯が磨耗したり、咀嚼筋や顎関節に負担がかかることもあります。
治療法についても、まだ確立はしていません。
歯ぎしりによる歯や顎関節への負担を減らすために、歯科ではマウスピースを装着することが多くなっています。
マウスピースでは、歯ぎしり自体を減らすことはできませんが、上下の歯が直接触れず、歯にかかる力を分散したり、顎関節への負担を軽減することができます。
また、精神的なストレスが強い場合は、心療内科、精神科、睡眠外来などの受診を考えても良いでしょう。