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足の水虫と爪水虫の違い
爪が濁ったり、分厚くなったり、色が黄色や白色に変わると、白癬菌(はくせんきん)というカビの一種が爪の中に入り込んで起こる「爪水虫(爪白癬)」の可能性があります。
痛みやかゆみなどの自覚症状はほとんどありませんが、放っておくと菌が繁殖して、爪が変形してしまいます。
また、かぎ爪や巻き爪の原因になったり、手の爪に感染する可能性もあります。
水虫は感染症なので、自分以外の家族や友達などにうつることもあります。
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治療法
爪の病気はたくさんの種類があるため、まずは皮膚科の専門医へ行き、正確な診断をしてもらうことが大切です。
検査では爪の濁った部分を削り取り、顕微鏡で観察します。
痛みもなく10分ほどで診察は終わります。
もし、白癬菌が見つかった場合、家族も受診することをおすすめします。
爪水虫を早く治すためには、飲み薬が効果的。
爪の下までは塗り薬が届きにくいので、血液によって運ばれて爪を作っている「爪母」「爪床」まで届いて白癬菌に直接作用する飲み薬が効果的なのです。
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完治するには
爪水虫を完治するには、新たに爪が生え変わるまで薬を服用し続ける必要があります。
医師の指導を受けながら、3〜6ヶ月服用を続けましょう。
ただし、爪が完全に生え変わって、見た目がきれいになっても油断は禁物。
菌が残っている可能性もあるため、自己判断で薬の服用を止めないようにしましょう。
また、薬を服用する際は、他の薬との飲み合わせに注意する必要があります。
必ず皮膚科の医師と相談しながら、治療を続けて行きましょう。